色で損しない!車の人気カラーとリセールの関係性

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新しい車を選ぶ時間は、とても心躍るものです。
デザインや走行性能、室内の広さなど、こだわるポイントは人それぞれだと思います。
しかし、多くの方が見落としがちなのに、実はとても重要な要素があります。
それが「ボディカラー」の選択です。

単なる好みの問題と考えがちですが、この色が数年後に車を手放す際の売却額、いわゆるリセールバリューに大きな影響を与えることをご存知でしょうか。

「人気色は高く売れるらしい」という話は耳にしたことがあっても、なぜそうなるのか、具体的にどの色が有利なのかまで詳しく知る機会は少ないかもしれません。

この記事では、車のカラーとリセールバリューの深い関係性を解き明かしていきます。
色選びで後悔しないための知識を身につけ、将来的に損をしない、そして何より愛着を持って乗り続けられる一台を見つけるためのお手伝いができれば幸いです。

目次

車の色選びでリセールバリューが変わる理由

中古車市場における需要の高さ

車の色がリセールバリューに影響する最も大きな理由は、中古車市場での需要の高さにあります。
言ってしまえば、中古車を探している多くの人が欲しがる色ほど、価値が下がりにくくなります。

中古車を購入する層は、新車を買う層よりも実用性や無難さを重視する傾向が強いです。
そのため、誰にでも受け入れられやすく、ビジネスやプライベートなど場面を選ばずに使える色が好まれます。

具体的には、白や黒、シルバーといった定番色がそれに該当します。
これらの色は中古車販売店にとっても、買い手がつきやすいため在庫になるリスクが低いです。
だからこそ、仕入れの段階である査定時にも高い金額を提示しやすくなるのです。

逆に、個性が強い派手な色は、特定の層には好まれるものの、全体的な需要は低くなります。
欲しい人が少ないということは、それだけ価値が低く見積もられてしまうことに繋がります。

流行に左右されない定番カラーの強み

もう一つの理由として、定番カラーが持つ「流行に左右されない」という強みが挙げられます。
ファッションと同じく、自動車のボディカラーにもその時代ごとの流行が存在します。

例えば、近年ではアースカラーやくすみカラーなどが人気を集めることがあります。
しかし、そうした流行色は、5年後や10年後には「少し前の流行」という印象を与えてしまう可能性があります。

その点で、パールホワイトやブラック、シルバーといった色は、何十年にもわたって常に安定した人気を保ち続けています
いつの時代に見ても古さを感じさせない普遍的な魅力が、長期間にわたって価値を維持する大きな要因となっています。

車の乗り換えサイクルが長くなるほど、この流行に影響されないというメリットは大きくなります。
新車購入時にどれだけ魅力的に見えても、売却時の市場評価は別物であると理解しておくことが大切です。

リセールで有利になる車の人気カラーとは?

不動の人気を誇る「パールホワイト」

リセールバリューを語る上で、パールホワイトは絶対に外せないカラーです。
ただの白(ソリッドホワイト)とは異なり、パール塗装が施されたこの色は、光の当たり方によってキラキラと輝き、上品で高級感のある印象を与えます。
この清潔感と高級感が、性別や年齢を問わず幅広い層から絶大な支持を集める理由です。

特に、ミニバンやSUVといった車体の大きなモデルでは、パールホワイトを選ぶことで車格が一段と高く見え、その人気は揺るぎないものとなっています。

多くの場合、パールホワイトは数万円の追加料金が必要なオプションカラーとして設定されています。
しかし、売却時にはその追加料金を上回るプラス査定がつくことも珍しくありません。

リセールバリューを最優先に考えるのであれば、最も堅実で間違いのない選択肢と言えるでしょう。

高級感と重厚感が魅力の「ブラック」

パールホワイトと人気を二分するのが、このブラックです。
黒という色はボディ全体を引き締め、車に重厚感と威厳を与えてくれます。

特に、高級セダンや大型SUV、スポーツカーなどでは、そのモデルが持つスタイリッシュなデザインを一層際立たせる効果があります。

黒い車はフォーマルな印象も強いため、企業の役員車などとしても好まれ、中古車市場でも常に安定した需要が見込めます

ただし、ブラックには一つ注意点があります。
それは、洗車傷やホコリ、水垢といった汚れが非常に目立ちやすいということです。

査定時には外装の状態も厳しく評価されるため、日頃からこまめな手入れを心がける必要があります。
綺麗な状態を維持できれば、パールホワイトに匹敵する高いリセールバリューが期待できるカラーです。

汚れが目立ちにくく実用的な「シルバー」

白と黒に次いで、根強い人気を保っているのがシルバーです。
シルバー最大のメリットは、その圧倒的な実用性の高さにあります。

中間色であるため、砂埃や多少の雨染み、細かい傷などが他の色に比べて格段に目立ちにくいのです。
頻繁に洗車をするのが難しい方や、屋外に駐車している方にとっては、非常に管理が楽な色と言えます。

かつては販売台数でトップになるほどの人気を誇りましたが、近年は白黒の高級感志向に押され、三番手のポジションに落ち着いています。

それでも、リセールバリューが大きく崩れることはなく、常に安定した価格を維持しているのが特徴です。
特に商用車や、道具として気兼ねなく使いたいと考えるユーザーからの需要は高く、堅実な選択肢として今もなお有力なカラーです。

【注意】リセールで不利になりやすい車のカラー

個性的な原色系(赤・青・黄色など)は好みが分かれやすい

鮮やかな赤や青、黄色といった原色系のカラーは、車の個性を際立たせる魅力的な選択肢です。
しかし、リセールバリューという観点から見ると、残念ながら不利になるケースがほとんどです。

その理由は、これらの色が乗り手の好みを強く反映するため、中古車市場での需要が非常に限定されてしまうからです。
「このデザインの車は好きだけど、さすがに真っ赤な色は派手で乗りにくい」と感じる人は少なくありません。
中古車販売店としては、買い手が限られる色は在庫として長期間抱えるリスクが高まります
そのため、仕入れ段階で査定額を低く抑えざるを得ないのです。

もちろん、フェラーリの赤やスバルの青のように、特定の車種のイメージカラーとして定着している場合は例外もあります。
ただ、一般的なファミリーカーやセダンでは、定番色に比べて数十万円の差がつくことも覚悟しておく必要があります。

奇抜な色や流行のカラーが抱えるリスク

原色系だけでなく、発売当時に話題となった特殊なカラーも注意が必要です。
例えば、数年前に流行したブラウンメタリックやカーキ、あるいは近年のトレンドであるマット塗装(つや消し)などがこれに当たります。

新車で購入する時点では最新でおしゃれに見えますが、その人気が何年も続く保証はありません。
むしろ、数年後には「一昔前の流行色」というレッテルを貼られ、かえって古臭い印象を与えてしまうリスクを抱えています

また、マット塗装のような特殊なカラーは、補修が難しく費用も高額になりがちです。
万が一、擦ってしまった場合の維持費を懸念して、中古車として購入するのをためらう人も多いのが実情です。

長期的な資産価値を考えるのであれば、一過性の流行に乗るのではなく普遍的な価値を持つ色を選ぶのが賢明な判断と言えるでしょう。

【車種タイプ別】人気カラーの傾向と選び方

ミニバンやSUVで安定した人気を誇る色

家族での利用が多く、中古車市場でも高い人気を誇るミニバンやSUV。
これらの車種でリセールを考えるなら、パールホワイトかブラックの二択が最も確実です。

大きな車体を持つこれらのモデルでは、膨張色である白は車をより大きく立派に見せ、収縮色である黒は全体を引き締め精悍な印象を与えます。

どちらも車の持つ迫力や高級感を最大限に引き出してくれるため、需要が集中する傾向にあります。
特にファミリー層からは清潔感のあるパールホワイトが、アクティブなユーザーからは力強いブラックが好まれます

シルバーやガンメタリックも、汚れの目立ちにくさから一定の支持はありますが、白と黒ほどのプラス査定は期待しにくいのが現状です。
逆に、赤や青などの派手な色は、大きなボディでは主張が強くなりすぎるため、敬遠されることがほとんどです。

軽自動車やコンパクトカーで評価されやすい色

日常の足として活躍する軽自動車やコンパクトカーは、他の車種とは少し異なる傾向が見られます。
もちろん、白・黒・シルバーの定番三色がリセールで有利なことに変わりはありません。

しかしこれらの車種では、ベージュやアイボリー、水色、ピンクといった淡いパステルカラーも比較的人気が高いのが特徴です。

小さなボディには、明るく軽快な色がマッチしやすく、特に女性ユーザーからの支持が厚いです。
そのため、中古車市場でも「かわいい色」として一定の需要があり、極端に価値が下がることは少ないです。

ただし、同じ車種の中でも、スポーティーなグレードなら黒や白、レトロなデザインのモデルならベージュというように、その車のキャラクターによって人気色が細分化されます。

購入を検討しているモデルの中古車市場を少し調べてみて、どんな色が人気なのかを把握しておくと良いでしょう。

車種タイプ人気カラーの傾向
ミニバン・SUVパールホワイト、ブラックが圧倒的に人気。
高級感や迫力を重視する傾向。
軽自動車・コンパクトカー定番色に加え、ベージュ、水色、アイボリーなど明るく淡い色も評価されやすい。
セダンブラック、シルバー、ホワイトが主流。
フォーマルで落ち着いた印象が好まれる。

リセールバリューを意識した賢い車の色選びのコツ

傷や汚れのメンテナンス性を考慮する

リセールバリューの高い色を選ぶだけでなく、その価値を維持するためのメンテナンス性も考慮に入れることが重要です。
車の査定では、エンジンなどの機関だけでなく、ボディの傷やへこみ、塗装の状態が厳しくチェックされます。

例えば、リセール最強と言われるブラックは、同時に最も傷や汚れが目立つ色でもあります。
洗車機を使った際にできる細かいブラシ傷や、雨上がりの水滴が乾いた跡(イオンデポジット)などが目立ちやすく、綺麗な状態を保つには相応の手間がかかります

その点、シルバーやガンメタリックは、多少の汚れや小傷ならほとんど目立ちません。
リセールが高い色を選んだとしても、手入れを怠って傷だらけになってしまっては、そのメリットを活かせなくなってしまいます。

ご自身の洗車スタイルや保管環境を考え、無理なく美観を維持できる色を選ぶことも、賢い選択の一つです。

カラーによる追加費用の有無を確認する

車のカラーを選ぶ際には、購入時に追加費用が発生するかどうかも必ず確認しましょう。
リセールで人気の高いパール系の色や、特殊なメタリック・マイカ系の色は、そのほとんどが「特別塗装色」としてオプション設定になっています。

その価格は、3万円から5万円程度が一般的ですが、中には10万円を超える高価な塗装も存在します。
この初期投資と、売却時のリターンを天秤にかけて考える視点が大切です。

例えば、5万円の追加料金を支払ってパールホワイトを選び、売却時に通常のホワイトより10万円高く売れれば、結果的に5万円得をしたことになります。

しかし、差額が5万円未満であれば、実質的には損をしてしまう可能性もあるわけです。
多くの場合、人気カラーのオプション料金はリセール額で回収できると言われていますが、車種や市場の状況によって変動します。

契約前に、希望する色がオプション料金の対象か、その金額はいくらかをしっかりと把握しておくべきです。

最終的には自身の満足度も大切にする

ここまでリセールバリューを中心に話を進めてきましたが、最後に最もお伝えしたいことがあります。
それは、最終的にはご自身が本当に気に入った、愛着を持てる色を選ぶのが一番だということです。

車は、購入してから数年間、あるいはそれ以上にわたって生活を共にする大切なパートナーです。
売却時の金額ばかりを気にして、好きでもない色を選んでしまっては、毎日の運転が少し味気ないものになってしまうかもしれません。

たとえ査定額が少し下がったとしても、大好きな色の車を眺める喜びや、ドアを開けるたびに感じる高揚感は、お金には換えがたい価値があります

リセールに関する知識は、あくまで数ある判断材料の一つとして活用するものです。
経済的な合理性と、ご自身の「好き」という気持ち。
そのバランスをどこで取るか、じっくりと考えてみてください。
情報を知った上で納得して選んだ色であれば、きっとどんな結果になっても後悔はないはずです。

まとめ

今回は、車の色とリセールバリューの関係性について、様々な角度から解説しました。
ボディカラーは単なる見た目の好みだけでなく、将来の資産価値に直結する重要な選択であることをご理解いただけたかと思います。

記事のポイントを改めてまとめます。
リセールで有利なのは、中古車市場で需要が高く、流行に左右されない「パールホワイト」「ブラック」「シルバー」の定番色です。

一方で、赤や青といった原色系や、一時的な流行色は、好みが分かれるため価値が下がりやすい傾向にあります。
また、車種タイプによっても人気色に違いがあり、ミニバンなら白黒、軽自動車なら淡いパステルカラーも選択肢に入ります。

色選びの際は、リセールだけでなく、メンテナンスのしやすさや購入時の追加費用も考慮することが大切です。
そして何よりも、これらの情報を踏まえた上で、ご自身が心から満足できる色を選ぶことが、後悔のないカーライフを送るための秘訣です。

この記事が、あなたの最高の一台を見つけるための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

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