【家にあるものでOK】絞り器・絞り袋の代用品まとめ!きれいな絞り方のコツも紹介
お菓子作りや料理をしていると、生クリームやジャムなどをきれいに絞り出したい場面が意外と多くあります。
しかし、いざ使おうと思った時に「絞り器や絞り袋が家にない!」と困った経験はありませんか。
わざわざ買いに行くのも面倒だと感じる時もあるでしょう。
この記事では、そんな時に活躍する、身近なもので簡単に代用する方法をご紹介します。
ポリ袋やジップロック、クッキングシートなど、ご家庭にあるアイテムを使った絞り方のコツを、お菓子作り編と料理編に分けて解説します。
また、口金の代わりになる工夫や、これから絞り器の購入を検討している方向けの選び方のポイントもまとめました。
代用品と本格的な絞り器、それぞれのメリット・デメリットも比較しているので、ご自身の状況に合わせて賢く使い分けるための参考になるはずです。
この記事を読めば、絞り器がなくても手軽にきれいなデコレーションや盛り付けができるようになります。
絞り器がなくて困る時も大丈夫!身近なもので手軽に代用する方法とは

1. 代用品を選ぶ際に確認したい3つのチェックポイント
身近なもので絞り器を代用する際は、ただ形が似ているものを選べば良いというわけではありません。
安全で快適に使うために、確認しておきたい3つのチェックポイントをご紹介します。
1つ目は「衛生面」です。
当然ですが、食品に直接触れるため、清潔なものを使用するのが大前提です。
新品のポリ袋やジップロック、クッキングシートを使うのが最も安心でしょう。
2つ目は、中身に合った「強度」と「耐熱性」です。
クッキー生地のような固いものを絞る場合は、薄いポリ袋では破れてしまう可能性があります。
その場合は、より丈夫なフリーザーバッグを選ぶのがおすすめです。
また、熱いカスタードクリームなどを入れる際は、耐熱性のない袋は溶ける危険があるため避けましょう。
最後の3つ目は「後片付けの手間」です。
手軽さを重視するなら、使ってそのまま捨てられるポリ袋やクッキングシートが便利です。
このように、何を入れるかと、使用後のことまで考えて代用品を選ぶことが、失敗しないための重要なコツになります。
2. 失敗を減らす!クリームや生地を袋に入れる前の下準備
代用品を上手に使うためには、クリームや生地を袋に入れる前の「下準備」が非常に重要です。
このひと手間が、仕上がりの美しさを大きく左右します。
まず大切なのが、クリームや生地の固さ調整です。
特に代用品は本格的な絞り袋より強度が低い場合が多いため、クリームはいつもより少し固めに泡立てると、形が崩れにくく絞りやすくなります。
次に、袋への入れ方にもコツがあります。
袋の口を外側に大きく折り返し、グラスやコップに立ててから入れると、袋が安定して両手が使えるため、非常に作業がしやすくなります。
ゴムベラなどを使い、袋の先端(絞り出す側)に隙間なく詰めていきましょう。
そして最も重要なのが、絞る直前の「空気抜き」です。
中に空気が残っていると、絞り出した際にクリームが飛び散る原因になります。
生地を先端に寄せた後、袋の上部をしっかりとねじり、内部の空気を完全に抜いてから絞り始めてください。
【お菓子作り編】生クリームや生地に!絞り袋の代用品と上手な絞り方

1. 【厚手で丈夫がポイント】ポリ袋(ビニール袋)を絞り袋の代わりにする方法
絞り袋の代用品として最も手軽なのが、ご家庭に常備されていることが多いポリ袋(ビニール袋)です。
これを使う最大のメリットは、何と言ってもその手軽さでしょう。
使いたい時にすぐに用意でき、使用後はそのまま捨てられるため、洗い物の手間が省けて衛生的です。
代用する際のポイントは、なるべく厚手で丈夫なポリ袋を選ぶこと。
薄手のものだと、ホイップクリームなどの粘度が高いものを絞る際に、圧力で破れてしまう可能性があります。
使い方は簡単で、まずポリ袋の角の一つにクリームや生地を入れ、空気を抜いて上部をねじります。
その後、ハサミで袋の先端を少しだけカットすれば、即席の絞り袋の完成です。
カットするサイズを調整することで、絞り出す太さを変えることも可能になります。
ただし、熱いものを入れると袋が溶けたり変形したりする恐れがあるため、注意が必要です。
2. 【繰り返し使える】ジップロック(フリーザーバッグ)を使った絞り方と衛生面の注意
ジップロック(フリーザーバッグ)も、絞り袋の便利な代用品として活躍します。
ポリ袋よりも厚手で丈夫な素材でできているため、力を入れて絞る場合でも破れにくいのが大きな利点です。
サイズのバリエーションも豊富なので、絞りたい量に合わせて選べます。
使い方はポリ袋と同様に、中身を片方の角に集めて先端をカットするだけです。
丈夫なため、市販の口金を先端にセットして使うことも可能で、より本格的なデコレーションに挑戦したい場合におすすめの方法と言えるでしょう。
ジップロックは繰り返し使える点が経済的ですが、衛生面には注意が必要です。
特に生クリームのような油分が多いものを入れた後は、袋の隅々まで丁寧に洗浄し、しっかりと乾燥させてから保管しましょう。
洗浄が不十分だと雑菌が繁殖する原因となるため、気になる場合は使い捨てにするのが安心です。
3. 【チョコペン代わりに】クッキングシートで作る「コルネ」の作り方と細かい絞り方のコツ
クッキーのアイシングやケーキへの文字書きなど、細かい作業をしたい時にはクッキングシートで作る「コルネ」が最適です。
コルネは、チョコペンの代わりとしてパティシエも利用する本格的な道具の一つです。
作り方は、まずクッキングシートを正方形にカットし、それを対角線で半分に切って直角二等辺三角形を2枚作ります。
その三角形の頂点の一つを円錐の先端になるように巻き、テープなどで固定すれば完成です。
この中にチョコレートやアイシングを入れ、先端をハサミでごくわずかにカットして使います。
絞り方のコツは、先端のカットを本当に少しだけにすること。
切りすぎると太くなり、細かい線が描けなくなってしまいます。
また、力を入れすぎず、一定の圧力でゆっくりと絞り出すのがきれいに仕上げるポイントです。
慣れは必要ですが、使いこなせればお菓子作りの表現の幅がぐっと広がるでしょう。
4. 【口金の代用も可能?】身近なもので絞り口を工夫する方法
本格的なデコレーションに欠かせない口金ですが、これがなくても身近なもので絞り口を工夫することが可能です。
最も簡単な方法は、ポリ袋やジップロックの先端のカットの仕方を変えることです。
まっすぐカットするだけでなく、V字にカットすれば葉っぱのような形に、ギザギザにカットすれば星形に近い模様を絞り出すことができます。
少し手間はかかりますが、牛乳パックの注ぎ口部分を切り取って使う方法もおすすめです。
プラスチックでできている注ぎ口は、星形や花形にカットしやすく、丈夫なため簡易的な口金として十分に活躍します。
これを絞り袋の先端にセットして使います。
他にも、アルミホイルを数回折りたたんで強度を出し、好きな形に成形して使うというアイデアもあります。
ただし、アルミホイルは強度が低く、衛生面での懸念もあるため、あくまで一時的な代用と考えるのが良いでしょう。
このように、少しの工夫でさまざまな絞り方を楽しむことが可能です。
【料理編】レモンやジャムに!料理で活躍する絞り器の代用品

1. 【少量使いたい時に】手やフォークだけでレモン果汁を簡単に絞る方法
料理の風味付けやドレッシング作りで、ほんの少しだけレモン果汁が欲しい時があります。
そのためにわざわざ絞り器を出すのは少し面倒に感じるかもしれません。
このような場合、特別な道具を使わなくても簡単に果汁を絞る方法があります。
一つは、シンプルに手で絞る方法です。
レモンを半分にカットし、断面を下に向けて、手のひら全体で包み込むように力を入れて絞ります。
このとき、絞る前に電子レンジで10秒ほど温めたり、手のひらで転がして揉んだりしておくと、果肉が柔らかくなり、より多くの果汁を絞りやすくなります。
もう一つの便利な方法が、フォークを使うやり方です。
半分に切ったレモンの中心にフォークを突き刺し、ぐりぐりと回転させながら押し付けると、面白いように果汁が出てきます。
この方法なら、あまり力が必要なく、手を汚さずに済むのでおすすめです。
2. 【力を入れやすく衛生的】菜箸やトングを使ったジャムなどの絞り出し方
袋詰めされたジャムや味噌、パテなどを最後まで無駄なく使いたい時、手で絞り出すのは意外と力が必要ですし、衛生的にも気になります。
そんな時に活躍するのが、菜箸やトングです。
これらの道具を使えば、てこの原理で効率よく力を加えられ、衛生的に中身を絞り出すことが可能になります。
菜箸を使う場合は、袋の上部の端に中身を寄せた後、袋の口側から菜箸で挟み、中身の方へスライドさせていくだけです。
こうすることで、袋の中に残ったジャムなどをきれいに集めることができます。
トングも同様に、袋を挟んでスライドさせるだけで簡単に絞り出せます。
幅が広いトングを使えば、一度に広範囲を絞れるためさらに効率的でしょう。
この方法は、レトルト食品の中身を出す際など、料理のさまざまな場面で応用できる便利な技なので、覚えておくと重宝します。
【購入を検討中の方へ】失敗しない絞り器・絞り袋の選び方と比較

1. 絞り器・絞り袋選びで失敗しないための3つのポイント
代用品を試してみて、本格的な絞り器や絞り袋の購入を考え始めた方もいるかもしれません。
しかし、さまざまな種類があるため、どれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここで紹介する失敗しないための3つのポイントを参考にすれば、失敗のない買い物ができます。
1つ目のポイントは「素材」です。
絞り袋には、手軽な使い捨てのポリエチレン製、繰り返し使えて熱にも強いシリコン製、プロも愛用する布製などがあります。
衛生面や使用頻度を考えて選びましょう。
2つ目のポイントは「サイズ」です。
一度に作るお菓子の量や、ご自身のての大きさに合ったサイズを選ぶことが重要です。
大きすぎると扱いにくく、小さすぎると何度もクリームを補充する手間がかかります。
最後の3つ目のポイントは「セット内容」、特に口金の種類です。
初心者の方は、まず丸型や星型といった基本的な口金が数種類入ったセットを選ぶのがおすすめです。
2. 初心者にもおすすめ!人気の絞り器・絞り袋セットを紹介
お菓子作りを始めたばかりの初心者の方にとって、絞り器や絞り袋のセットは非常に心強いアイテムです。
多くの場合、必要なものが一通り揃っているため、別々に購入する手間が省け、すぐにデコレーションを始めることができます。
特におすすめなのは、繰り返し使えてお手入れも簡単な「シリコン製の絞り袋」と、錆びにくく丈夫な「ステンレス製の口金」が数種類セットになったものです。
シリコン製の袋は柔らかく、手にフィットしやすいため、力が弱い方でも扱いやすいでしょう。
口金については、まずはケーキのデコレーションの基本となる「丸型」と「星型」が含まれているかを確認しましょう。
これらがあれば、ホイップクリームを絞ったり、モンブランのようなデコレーションをしたりと、基本的なお菓子作りは十分に楽しめます。
さらに、口金を固定するためのキャップ(カプラー)や、使用後の洗浄に便利な専用ブラシが付属しているセットを選ぶと、後片付けも楽になり、長く快適に使い続けることができるでしょう。
3. 【結局どっち?】代用品と本格的な絞り器のメリット・デメリットを比較
ここまで、身近なものでできる代用方法と、本格的な絞り器の選び方をご紹介してきました。
それでは、結局のところ代用品と本格的な絞り器、どちらを使えば良いのでしょうか。
これを理解した上で、両者のメリットとデメリットを比較してみましょう。
以下の表にその特徴をまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
代用品 | ・家にあるもので手軽にできる ・コストがかからない ・後片付けが楽(使い捨ての場合) | ・強度が低く、破れることがある ・細かい、複雑な絞り方は難しい ・繰り返し使えないものが多い |
本格的な絞り器 | ・丈夫で安定して絞れる ・口金を変えて多様な表現が可能 ・仕上がりがきれいになる | ・購入コストがかかる ・洗浄や保管の手間がかかる ・保管場所が必要になる |
このように、どちらにも一長一短があります。
たまにしかお菓子作りをしない方や、少量を絞りたいだけであれば代用品で十分でしょう。
一方で、これから本格的にデコレーションを楽しみたい、きれいな仕上がりを追求したいという方は、本格的な絞り器の購入を検討する価値があります。
まとめ:状況に応じて代用品と絞り器を賢く使い分けましょう
今回は、絞り器や絞り袋がない時に役立つ、身近なものでの代用方法から、本格的な道具の選び方まで幅広くご紹介しました。
ポリ袋やジップロック、クッキングシートなど、家にあるアイテムも少しの工夫で立派な絞り袋の代わりになります。
特に、厚手で丈夫な袋を選んだり、先端のカットの仕方を工夫したりするだけで、仕上がりが格段に良くなるでしょう。
料理でレモンやジャムを少量絞りたい時も、手やフォーク、菜箸といった道具が活躍します。
前述の通り、代用品には手軽さというメリットがある一方で、本格的な絞り器には仕上がりの美しさや表現の豊かさという利点があります。
どちらが優れているということではなく、お菓子作りや料理の頻度、作りたいものに合わせて、これらを賢く使い分けることが最も良い方法と言えるでしょう。
まずはこの記事で紹介した代用方法を試してみて、お菓子作りや料理の楽しさを感じてみてください。
そして、もっとこだわりたくなった時に、ご自身に合った本格的な絞り器を探してみてはいかがでしょうか。